娘の調子は今ひとつだったのですが、外には出たいと言うので、ドライブに行きました。ちょうど去年の今頃も訪れた山で、紅葉がきれいでした。コロナの感染が収まりかけたせいか、平日とは思えない人手でした。
温泉地にあるしゃれたレストランで昼食。そこも混雑していたのですが、娘は行きたい様子だったので、私としては珍しく、7番目になる席が空くのを待つことにしました。
そこで、娘は、何のためらいも遠慮もなく一番高いメニューを選びました。そういう遠慮のなさは、悪くはないと思いますが、内心、ほどほどにしてくれと思っていました。
娘は、帰りは疲れて、夕方は食欲もなかったのですが、私は、先日から頼んでいた、娘の留学先の銀行口座の残高を確認するよう申し渡しました。すぐにしたくなさそうだったのですが、ビザの申請の話などをしていて、私としては、その前に、そもそも予算上学業を続けていけるかどうか確認したかったので、すぐに出してほしいと強く言いました。
それでも娘は自室に引っこんで、明かりも消してしまっていたので、二三度重ねて強く要求しました。
そうすると、やっと娘は出てきて、今取っている単位を認めてもらうためにはビザの取得が必要であること、現状では、ビザは、次の学期の分までしか出してもらえないこと、学校の方に、次の学期の学費のデポジットを入れないと、ビザの申請に必要な書類がもらえないことなどを言ってきました。都合、今回のビザの取得のために、20万近くの費用がかかることになることが分かりました。
そして、娘が言うには、今学期の単位まで取って、その後は派遣などの仕事を探すつもりだとのことでした。先日、ハローワークの雑誌を持ち帰ってきていたのですが、それを探していたと言っていました。
そして、今日はそれ以上話せないと言って、自室に引っこみました。
私としては、娘の可能性を潰したくはないと思いつつも、現状で卒業を望むのはほぼ無理だろうとも感じていました。学校をやめるという方向に、強く圧力を掛けてしまっていたかもしれません。私の非常勤の仕事は今年度で終わり、その後の仕事のめどは立っていません。今より条件のいい仕事は見つかりそうにもなく、これからの年金だけに頼る生活では、つつましくやっていくしかないでしょう。
そもそも、私の退職金をすべて娘の学費に注ぎ込むというのは、ギャンブルのようなお金の使い方だったかもしれません。例えば、その半分で可能な範囲で計画を立てておけば、もう少しましな経過になったかもしれないなどと思ったりもしていますが、もう後の祭り。
今のような状況で職探しをして、一人前に食べていける仕事が見つかるかどうか、はなはだ心許ないですが、他に選択肢はなさそうな気がしています。