別の喫茶店

一昨日、喫茶店でのできごとに対して、娘はあまり動じていないように見えたのですが、実はまったくそうではなかったようです。

朝から、夜中にもやもやして目覚め、用紙に４枚くらい、喫茶店の従業員に対する文句を書いたというのです。夜中に書いたものだからということで、昼間破り捨てたと言っていました。

娘が、ネット上のコメントを読んだら、いい評価と悪い評価が混在し、従業員の対応は、どうも若者に冷たいらしいということが分かったようです。プライドもあるのでしょうが、メニューは妥協的になっても、人の方は変わらないということでしょうか。

一見おだやかに感情を表さずに対応していたのですが、心中はまったく別だったということで、娘の内心を私は測りそこねていたことになります。でも、案外それくらいの方がよかったのかもしれないとも思いました。娘と一緒になって負の感情を増幅させてしまうと、あまりいい結果を生まないかもしれません。

昨日・今日と、娘は割合早めに活動を始め、昨日は、自分でも、夕方には失速してしまったと言っていました。

今日は、午後、娘と一緒に、娘がよかったという噂を聞いてきた別の喫茶店に行きました。私の方は、実のところそれほど期待していなかったのですが、いい店でした。

古い事務所を改装した店舗に、あまりお金をかけていない家具が並べてありましたが、店の人に勧められて選んだコーヒーは、とてもおいしかったです。また、娘がいろいろとしつこく質問を投げかけるのに対して、ときには、わざわざコーヒー豆を出して、ていねいに説明をしてくれていました。

娘の方は、その説明を、きちょうめんにノートにメモしていました。

なぜ娘がそんなにコーヒーのことを知りたいのかよく分かりませんが、本人は、自分の関心の向くことを聞いているだけで、しごく当然のことと思っているようです。

夜には友人と電話をすると言って自室に引っこみました。２時間くらい経ちますがまだ部屋から出てきません。

まだ、食欲が完全に回復したとは言えませんが、全体的な調子は、まちがいなく上向きでしょう。後は、娘も自覚しているように、あまり走りすぎないように注意しておくことでしょう。